畳の構造
畳は、畳床(たたみどこ)・畳表(たたみおもて)・畳縁(たたみべり)の3種類で構成されています。
畳の表面にくる部分です。様々な種類があります。イ草の質や長さ、色や本a数で、等級付けされます。
畳の土台になる部分です。畳床の材質によって、耐久性やクッション性が変わります。
「ふち」とも呼ばれます。多様な模様や色があり、畳縁によりお部屋の空間がガラリと変わります。
畳替えの種類
表替え(畳表の張り替え)
畳床を変えず、畳表、畳縁の二種類を新しく替えることです。
【目安】
新畳、表替えから、5年〜10年。経過していたり、表面がささくれて、ズボンやくつ下にゴミがつくようになると表替えどきです。
新畳
畳表、畳床、畳縁の三種類、全てを新しく替えることです。
【目安】
歩いてフカフカしたり、年数が経ち過ぎていると新畳の時期です。15年〜20年が新畳にする目安です。
裏返し
現在使用している、畳表を裏返します。畳縁は、新しくなります。
【目安】
表替えをしてから、3〜5年が裏返しをする目安です。10年以上経っている時は、裏の状態が悪く、良くありません。
畳の選び方
畳は同じように見えて、畳表・畳床の種類によって、畳の品質が大きく変わります。畳の種類・特徴を知って、使用用途、暮らし方に合った畳を選びましょう。
畳表の選び方
イ草をたくさん並べて編んだものを畳表といいます。畳表の品質はイ草が1帖当たりに使われる本数、編み糸、形状、色、産地などによって大きく変わります。
安いものは、もともとのイ草が短く、色も赤くやけたものが混じり、形状も潰れた草が多く1帖当たり3000本程度のイ草しか使われないなど、生地の薄いものになります。
それは、早く色が変わったり、裂けたり、ささくれが早かったりといった現象につながり、アパートや借家に多く使われたりします。
品質のいいものは、価格も高くなりますが、イ草が1帖当たり5000本、6000本と使われる為、目詰まりも良く、ツヤもあり、厚みのある美しく耐久性に優れたものになります。また、形状も円筒型の様な揃ったイ草が非常に多くなり、擦り切れにくく、日焼けしてからもキレイな黄金色になってきます。これがイ草の特長です。
お客さまのご用途に合わせたものを選んでいただけたらと思います。
国産イ草
品質で選ぶなら国産がオススメ。
イ草製作農家さんが手間をかけて時間をかけて育てたもの。良いものは1帖当たり6000本以上使われ、目詰まりもギッシリ、織り方もしっかり美しく、ツヤも粘りもあり甘くやさしい香りがあります。日焼けしてからも綺麗な黄金色に変わります。
中国産イ草
安さで選ぶなら中国産がオススメ。
生産コストが国産より安いなど、低価格帯では良好な品物が多いです。一定価格までは、見た目のキレイさや強さは国産品を上まる畳表もあります。
畳床の選び方
ワラ床
昔ながらの製法で、ワラを何層にも重ね合わせたものです。
畳ならではのクッション性、吸放湿性に優れています。
オールボート
建材床よりも耐久性もあり、表面に厚手の不織布が織り込んであります。建材床よりも強いですが、足あたりはカタめです。建材床では物足りない方にオススメです。
建材床
ワラを一切使わないでポリスチレンフォームや木質繊維ボードなどを使用したものです。他のものに比べ、ダニ・カビなどが発生しにくいのが特徴。二層タイプ、三層タイプの二種類があります。県内、国内で一番多く新畳に使われるものです。